No.313 港南区版 令和5年 11月号 8-9面

児童虐待防止月間特集
それって体罰? 子どもの立場で考えてみよう

問合せ 区役所こどもの権利擁護担当(電話:045-847-5612 ファクス:045-842-0813)


・「言い訳しない」とお母さんに叩かれた
・「お姉ちゃんは勉強出来たのに。生まなきゃ良かった」と言われた
・わたしのことが嫌いなんだ
・しつけのつもりだったのに
・イライラして手が出てしまった
・あの子を傷つけるようなことを言ってしまった

虐待とは
[身体的虐待] 殴る、蹴る、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める
[ネグレクト] 食事を与えない、自動車や家に置き去りにする、ひどく不衛生にする、治療が必要なのに病院に連れて行かない(保護の怠慢・拒否)
[性的虐待] 子どもへの性的行為、性的行為を見せる、ポルノグラフィーの被写体とする
[心理的虐待] 子どもの目の前で配偶者等に暴力をふるう、言葉による脅し、無視、きょうだい間で差別的な扱いをする

虐待かどうかは、子どもがどう感じ、どう傷ついているのか、「子どもの立場」から判断されるものです。

「体罰」と聞いて何をイメージしますか?
●言葉で注意したが言うことを聞かないので、頬を叩いた
●大切なものにいたずらしたので、長時間正座させた
●宿題をしなかったので、夕飯を食べさせなかった
●友達を殴ってけがをさせたので、同じように子どもを殴った

全て体罰です

体罰等が子どもの成長・発達に悪影響を与えることは、科学的にも明らかになっています。(こども家庭庁ウェブページより)

体罰を繰り返すとリスクが高まるといわれています
・人との信頼関係が築けない
・攻撃性が強くなる
・精神的に不安定になる
・反社会的な行動をとる

体罰等に頼らないために
 受け止めてもらえた体験が安心と落ち着きにつながります
●言うことを聞かない理由を考える
 →気を引きたい、子どもなりの考えがある、体調が悪いなど
●注意の方向を変えたり、やる気に働きかける
 →時間を置く、場面を変える(一緒に散歩する など)
●子どもの成長・発達状況を理解する
 →子どもの成長・発達の状況に応じたケア
●肯定文で伝える
 →具体的に何をするか、落ち着いた声で(一緒におもちゃを片付けよう など)
●良いこと・出来ていることを褒める
 →子どもが良い行動や態度を取った時は具体的に(きれいに片付けられたね など)

気持ちを落ち着けるには
・深呼吸する
・ゆっくり5秒数える
・窓を開けて気分転換

あなたのことが好きだから
 安心できる環境で受け入れられて育つことは、子どもの成長に大変重要です。「こども基本法(令和5年4月施行)」は、子どもと子育てをする人、双方のサポートに取り組み、社会全体で支えていくことを定めています。
 子育てはとても大変なことです。保護者だけで大変さを抱えるのではなく、困ったことがあれば迷わず相談しましょう。

子育てのことで相談したい
・こども家庭相談(区役所) 電話:045-847-8439
・地域子育て支援拠点はっち 電話:045-844-0112
・のばこども家庭支援センター 電話:045-840-5092

虐待では? 虐待しそう、と思ったら
・区役所こども家庭支援課 電話:045-847-5612
・南部児童相談所 電話:045-831-4735
・よこはま子ども虐待ホットライン 電話:0120-805-240(24時間365日)

悩んでいる子ども・保護者の方へ
・かながわ子ども家庭110番 相談ライン